製造業部会講習会「セキュリティ対策セミナー」報告
2022年12月2日(金)11時55分
令和4年11月15日、13時30分から東海市立商工センター大会議室にて、東海商工会議所・公益財団法人日本電信電話ユーザ協会知多地区協会主催、西日本電信電話株式会社東海支店共催、東海商工会議所製造業部会主管の「セキュリティ対策セミナー」が開催されました。
第1部では「サイバー犯罪の現状と対策について」「サイバー防犯診断」と題しまして、愛知県警察 生活安全部 サイバー犯罪対策課 警部補 井上 和人 氏、同じく警部補 朝比奈 洋直 氏よりご講演いただきました。
現在発生している、増加してきているサイバー犯罪について紹介いただきました。
特にランサムウェアによる被害が増加してきており、それはテレワークが導入されてから急激に増加してきました。
ランサムウェアによる攻撃はファイルの暗号化による金銭要求だけではなく、抜き取ったデータを公開するとの脅しという二重攻撃が増加しています。
また被害にあってから復旧するまでに2ヶ月近くかかってしまうこともあるので、事業所内のセキュリティ対策・バックアップの取り方といったことについて見直しが必要です。
警察によるサイバー防犯診断も行っているので、利用して事業所がサイバー犯罪の被害に合わないように対策をすると良いとのことでした。
またIPAが実施しているSECURITY ACTION自己宣言をして認証マークを取得することで、セキュリティに対する取組をしていると取引先等にアピールできます。
この認証はIT補助金の必須項目にもなっていますので、取得することが勧められした。
続いて、第2部「テレワーク時代のセキュリティリスク」と題しまして、西日本電信電話株式会社 東海支店 担当部長 大西 壮 氏よりご講演いただきました。
コロナ禍・ワークライフバランスが導入され、リモートワークをするようになって激増してきたサイバー犯罪について紹介いただきました。
社内では対策が取られていましたが、自宅の接続環境が不十分であり、そこで感染し、それを社内に持ち込むといった事例も発生しています。
サイバー攻撃は大企業が狙われると思われがちですが、中小企業でも狙われていることが事例を持って説明されました。
セキュリティ対策は自社だけでは難しいので、取引しているベンダーに相談してもらいたいとのことです。
またそこのベンダーだけではなくセカンドオピンオン、サードオピンオンも利用し、セキュリティに穴が内容に取り組むと良いとのことでした。